【社会人の日本史学び直し・東大のディープな日本史】5.摂関政治と院政の違いは何か?

日本史

こんにちは、タンタンです。

今回は、「社会人の日本史学びなおし」として、東大のディープな日本史の第5回を扱っていきます。

・学生時代、もっと真面目に歴史を勉強しておけばよかった。

・日本史を学び直したいけどどうやったら勉強したらいいの?

と悩んでいる方は一緒に学んでいきましょう。私も、理系選択者だったので高校で日本史はほとんど習っていません。社会人になってから、日本史を勉強しておけばよかったなぁと後悔して勉強を始めました。

東大のディープな日本史を使ったおすすめ勉強法の紹介

私が実践している勉強法は下の3冊を使います。

具体的には、「歴史が面白くなる東大のディープな日本史 」の問題を、
新もういちど読む山川日本史」や「日本史用語集」で調べながら、自分なりの回答を見つけるということです。これをやるだけで、歴史の流れがバッチリ身につきます。

今回は第5回「摂関政治と院政の違いは何か?」です。

テーマ5:摂関政治と院政の違いは何か?

今回のテーマは摂関政治と院政の違いは何かです。また3人の娘を皇后に立てて栄華を欲しいままにした藤原道長が実は1回も関白の座についた事はありません。藤原道長はなぜ関白にならなかったのでしょうか、そしてそれにもかかわらず御堂関白と呼ばれるほどの権力を握ったのはどうしてでしょうか。

問題:

詳しい問題文・参考文は、東大のディープな日本史を参照してくださいね!
概要をいうと、略系図を参照して、(A)藤原実頼・頼忠が関白であるにも関わらず、朝廷の人から軽視された事情、および、(B)藤原公実の要求が白河上皇に聞き入れられなかった事情を手がかりにしながら、AのころとBのころの政治では、権力者がどのような関係に頼って権力を維持していたかを考察する問題です。

考え方のポイント

これは、非常に面白い問題です。普通、摂関政治といえば、天皇の幼少期は摂政として、大人になったら関白として藤原氏がその地位を独占して、政治に大きな影響を与えるものと考えられていますが、本問題では、「関白にも関わらず、ないがしろにされた人物」に注目することで、摂関政治の根本を問い直すという意図がありそうです。

まず、用語集で摂関政治の定義について確認してみます。

摂関政治:10から11世紀の平安中期、藤原氏が天皇の外戚として摂政・関白を独占し国政を主導した政治。摂関の職は良房・基経がその例を開き、安和の変後に常置。11世紀前半の道長・頼道が全盛期で、後に院政によって衰えた。天皇間の代行、太政官職の独占、政治が私権化、形式化した。

大事なことは、上の用語集にある「天皇の外戚として」という部分だと思います。
*外戚関係(母方の親戚)が重んじられた背景には「妻問婚」がありますが、ここで詳細な説明は省略します。

また、大事なこととして、摂政と関白は令外官であり、本来は具体的な権限を規定されていないと言う事実があります。つまりこの時代の権力の拠り所は摂政・関白の地位ではなく天皇家との外戚関係にあったということです。つまり、家系図を見て分かるように、【(A)の時代】天皇家との外戚関係がない、「名ばかり関白」の実頼の所には誰にも相談は来なかったと言うことです。

その後、頼通の娘に皇子が生まれなかった事から、摂関家を外戚としない後三条天皇が即位した後、天皇自ら政治を行う体制にシフトしました。【(B)の時代】そして、続く白河上皇の院政の時代で権力構造は完全に変わりました。新たに上皇が、天皇の父型の立場から院政を行ない、専制的な政治を行いました。そのため摂関家は外戚といえども発言力が弱まったということがわかります。

解答メモ

これをまとめると、

(A)の時代天皇家との外戚関係が重視されたため、関白の地位よりも娘や妹が皇太后になったものの方が、政治の実権を握っていた。
(B)の時代:院政の時代では、上皇が天皇の父型の立場から院政を行ない、法や洗礼を無視した専制的な政治を行なったため、摂関家は外戚といえども発言力が弱かった。

というところだと思います。

まとめ

今回は摂関政治の真実についての問題でした。摂関政治というと、摂政・関白になったらもう勝ち組!みたいな印象を以前は持っていましたが、そうではなかったみたいですね。
ちなみに藤原道長は「御堂関白」と呼ばれた割に、一度も関白になっていません。その理由は彼が4人の娘を天皇・皇太子の妃としたことから、外戚関係に基づいた盤石の地位を築いていた事、そして、彼は左大臣として太政官制に基づく最高責任者の地位を得ていたからという事がありました。

次回はついに中世に入ります。テーマは「平氏はなぜ政権を取れたのか」ということです。武士のおこりと政権奪取についての知見が身につくと思います。お楽しみに!

前:問4. 平安初期に律令国家や文化はどのように変化したか?
次:番外編:歴史から学ぶ人生の教訓(古代:第1問〜第5問のまとめ)

 TOP へ戻る

日本史
シェアする
りょうたろをフォローする
サラリーマンにオススメな最強の自己投資ブログ