薬剤師は、失敗が許されない仕事で常に完璧を求められる一方、医者や看護師に比べて、あまり患者から感謝されることが少ない職業です。
薬剤師として働いても、やりがいが感じられないよね。
と相談を受けた職場もあり、私自身もやりがいを失っていた瞬間がありました。
ただし、仕事のやりがいというのは、仕事そのものよりも自分のメンタルが原因となっていることが多いようです。
つまり、「自分を肯定する力=自己肯定感が高い人ほど、やりがいを感じる力が強い」ということです。
皆さんは自分が自己肯定感が高い方だと思いますか?
内閣府の調査結果によると
・日本人は諸外国と比べて,自己を肯定的に捉えている者の割合が低い。
・諸外国と比べて,悲しい,憂鬱だと感じている者の割合が高い。
日本人は諸外国と比べて、非常に自己肯定感が低いという結果が出ています。
自己肯定感を上げることは幸福感、そして人生の豊かさにつながります。
そこで今回は、
自分が自己肯定感をアップできたキッカケとなった本を紹介します。
今回紹介する「自分を愛する力 」は、著者の乙武洋匡さんの自伝です。生まれつき手足がない重い障害を持つにも関わらず、自信がどの様にして自己肯定感を育んできたかについて述べた本です。
「自己肯定感を高めるには」
乙武洋匡著 「自分を愛する力」 の概要・あらすじ
「なぜ、自分は生まれつき手足がないという障害を受け入れ、明るく生きてくることができたのか。」
乙武さんがたどりついたのが「自己肯定感」という言葉であったそうです。
両親の大きな愛と周囲の人々の優しさに恵まれて「自分は大切な存在だ」と思う「自己肯定感」が今の自分を作ったと乙武さんは本書内で語っています。
そして、その後乙武さんは教師そして父親となり、人に教える立場となりました。
本書では、「自分を愛する力」を自身で身につける方法だけでなく、相手にもその力をつけてもらうための教育や育児とは何かを、乙武さんの数多くの経験談と共に考察しています。
本書を読んで考えたこと
人は誰しも子供の頃は自己肯定感が高かったはず
「人は誰しも子供の頃は自己肯定感が高かったはず」
これは、2ちゃんねるの創設者であるひろゆき氏が語っていたことです。
つまり、生まれた瞬間は自己肯定感が高かったものの、年齢を重ねるにつれ、周りの環境からの否定の声が原因で劣等感を感じ、自己肯定感が下がっていったのではないかという考え方です。
つまり、友達や家族、職場の環境により、自身の自己肯定感が大きく影響を受けるということだ。
自分を愛する力は周りの環境によって育まれる事が多い。
私は新卒で入った薬局薬剤師時代に、パワハラまがいの上司、管理薬剤師の言動により大いに消耗しました。理不尽な指示や否定的な言動。
「厳しく育てる」という大義名分であったが、激しく自己否定された私は、「自分を愛する力」をすっかり失ってしまった時期がありました。
しかし次の職場では、理不尽に叱られることは無く、感謝してくれる人も多かったため、私は「自分を愛する力」を取り戻し、仕事の効率も高まっていったのを覚えています。
小さな成功体験を積み重ねる
本書でも触れていましたが、一度下がった自己肯定感を、再び高めるにはどうしたらいいか。その答えは「自分が認めてもらえた」と言う小さな成功体験を積み重ねていくしかない、ということです。
また、自分を愛する事は自分に自信を持つ事とは少し違うと彼は書いていました。
完璧ではない自分を認め、人生を歩む事。それが自分を愛する事なんですね!
乙武洋匡さんの他の著書 オススメ本
乙武さんの本は、非常に自分を勇気付けてくれます。
人生を豊かにするためのマインドを学ぶことができる2冊を紹介したいと思います。
五体不満足
私が乙武さんを知ったのは、今から22年前であった。「五体不満足」の表紙、電動車椅子に乗った手足のない青年が、こちらに満面の笑顔を向けていた。
彼の明るい態度は「障害とは何か」を私だけでなく、社会全体に考えさせる機会を与えてくれました。小学生の時に課題図書として「五体不満足」の読書感想文を書いた記憶がある。22年後にこうやって再び感想文を書いている事に、何だか感慨深さを感じました。
だいじょうぶ3組
乙武さんが学校の先生をしていた際の学校の様子は、だいじょうぶ3組で知ることができます。
映画化もされ、DVD も発売されているので、こちらもオススメです!
皆さんも「自分を愛する力 」をきっかけに乙武さんの様々な作品を是非読んでみてください。
*読書をしたいけど時間がない方は、聞く読書がオススメ→ Amazon オーディブル無料体験
今なら1冊無料で聞くことができます。本書は対象ではありませんが、あなたのお気に入りの1冊を探してみるのも良いかもしれません。30日の無料期間中いつでも解約できます。
コメント