こんにちは、りょうたろです。
今回は、実際に試験会場で解いた令和4年度(R4)の事例Ⅳの再現答案を、その時の感想と共に紹介したいと思います。
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いきなり問題1の経営分析で「生産性の課題を入れろ」という無茶ブリ。軽くフリーズしたものの、ほとんどの受験生は対応不可だろうと考えて、何とか冷静さを保ちました。
事例Ⅳは当初から
「問題1(経営分析)→問題4(記述問題)→問題2(簡単な計算問題)→問題3(NPVなど)」 という順番で解こうと決めていたため、その後は迷わず記述問題へ進みました。
第4問の記述20点。ここが勝負の分かれ目でした。第1問、第4問をしっかり解いて足きり回避した上で、第2問(1)を取ってあとは部分点を積み重ねただけでもA評価だったという方もいたようです。
第3問の計算問題は、なかなかややこしかったため、第3問(1)にしっかり時間をかけて解いた後は、他の問題の検算等をしっかりしてから、その後の問題に取り組んで、試験終了まで1点でも部分点を少しでも取りに行くという作戦が良いと思います。
問題1ー1
【再現答案】
売上高総利益率 59.59%
たな卸高回転率 33.41回
*売上高対人件費率 21.56%
問題1ー2
【再現答案】
人件費増大を主とする販売費及び一般管理費が高く、利益を圧迫しており収益性が低い。有形固定資産の活用が不十分で効率性も悪い。
答案作成時のイメージ:「生産性の指標」??謎すぎて少しフリーズしましたが、「これは皆解けてないはず」と冷静さを取り戻し、他の問題を解きました。
後日コメント:売上高対人件費率は生産性の指標では無いのでNGとのことです。与件文の最後に従業員数が載っていたのでこれを何とか使いたい、と思いつつも使えませんでした。
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問題2ー1
【再現答案】
a 2,840,000円
b (それぞれの限界利益を求め)1時間当たり限界利益の高いAを作成する。
3800×1800-4000000=2,840,000円
問題2ー2
【再現答案】
a) 1,700,000円(誤答)
b) aのみ作る場合、材料6000kgがネックで1500個しか作れない→1,700,000円
bのみ作る場合、時間がネックで900個しか作れない→△40000円
【答案作成時のイメージ】
問題2-1は基本問題なため配点が高くなる可能性がある。絶対に間違えないように慎重に計算した。「Aだけ作る」でいいのかと何度も確認しました。
問題2-2 でも「Aだけ作る」となってしまい、これは間違いだろうなぁと半ば諦めながらも部分点が来ると信じて解き進めました。
問題3-1 が勝負の分かれ目になりそうだったので、ここは粘らず次へ。
【後日コメント】
第2問セールスミックス(配点20点)平成26年度以来の出題です。2問目は原材料に制約がある問題。これは不等式を使って線形計画法で解く方法とのことです。
過去問にはありませんでした、「30日完成」には類題が載っていたようです。落ち着いて考えれば、中学数学でスッキリと解ける問題なのですが、本番では無理でした!!
本試験を解く上で、「落ち着いていれば解けた」はNGです。本試験で落ち着けるわけないからです。
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問題3ー1
【再現答案】
a)412500円
b)点検整備13500円のうち変動費が8250円、固定費が5250円
買取費用x円とすると、外注費は0.02x円
変動費との比較で 0.02x=8250、よって、412500円
問題3ー2
【再現答案】
a)空欄
b)減価償却432万円、初期投資など
問題3ー3
【再現答案】
NPVの公式を書いてみたりした。悪あがき。
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【答案作成時のイメージ】
問題3-1 が勝負の分かれ目。最初、外注費と点検整備費を比較して675,000円となったが、もう一度考え直し、固変分解して変動費との比較をして412500円に変更。自信は半々。
ただ、「点検整備13500円のうち変動費が8250円、固定費が5250円」と1行入れることで、部分点はもらえると踏みました。
問題3-2以降は、とにかく白紙にならないように、公式を書いたりして最後まで諦めない姿勢だけは見せました。
【後日コメント】
この問3-1は「TAC事例Ⅳの解き方」のおかげで解けたようなものです。
事例Ⅳは過去問ベースだけではなく、出題される範囲を網羅した問題集を1冊やっておくべきだと思います。
それ以降の問題は、後日落ち着いてやれば解けることもあるが、当日の緊張感と時間配分の中ではかなり厳しいと思う。
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問題4
【再現答案】
①為替リスクと②在庫過多による効率性低下リスクである。マネジメント策は①為替予約やプットオプションの購入②ノウハウ向上や国内市場への早期展開により在庫や借入の増大を抑えることである。
答案作成時のイメージ:
「為替リスク」をしっかり書いて、あと一つは与件文から拾って書くくらいのイメージでした。
後日コメント:
2022年は急激な円安が進んだこともあり、為替の問題はトレンド的にも出ておかしくないといった感じでした。また、類題がTACの直前模試でも出題されていました。約2000人が受ける模試なので、ひとまず受験して、その内容を把握する事はリスクヘッジになると思います。
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